トップメッセージ

株主・投資家の皆さまへ 代表取締役社長 上村 寛也 株主・投資家の皆さまへ 代表取締役社長 上村 寛也

皆様には、平素より格別のご高配を賜り、厚くお礼申しあげます。

当社グループ第96期中間報告書(2023年4月1日から2023年9月30日まで)をお届けするにあたり、ひとことご挨拶申しあげます。

当第2四半期連結累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症も5類感染症へ移行し、社会生活は回復傾向に向かっておりますが、ロシア・ウクライナ問題をはじめとした世界情勢の不安定さは増しており、景気の先行きも不透明な状況が続いております。

当社グループの主要市場であるエレクトロニクス市場におきましては、前期からスマートフォン・タブレット端末・パソコンやデータセンター向けの半導体や電子部品の需要の減速が継続し大きな影響を受けることとなりました。

この結果、当第2四半期連結累計期間の連結業績は、カーエレクトロニクス向け薬品が堅調に推移し、半導体や電子部品向け表面処理用機械の需要も引き続き好調を維持したものの、主力のパッケージ関連薬品において、データセンターを中心とした減速の影響が大きく、前年度実績に対しまして下回る結果となりました。

今後の我が国経済環境の見通しといたしましては、海外での紛争拡大や欧米のインフレによる景気減速など、引き続き不透明な状況が続くと予想されております。

当社グループの主要市場であるエレクトロニクス市場では、カーエレクトロニクス分野において、電動化・自動化への進化に伴い車載用の電子部品点数が、今後も更に増加すると思われます。また、データセンター向けの需要は、AIの普及による旺盛な設備投資も含めて早期の回復を期待しております。

このような状況の下、当社グループは引き続き、想定外の事態にも柔軟に対応し、グループの総合力を最大限に活用しつつ、迅速な対応が出来る体制づくりを進めるとともに、競争力のある現場主義に徹した二十一世紀に成長し続ける企業を目指してまいります。

皆様におかれましては、引き続き変わらぬご支援とご鞭撻を賜りますよう心からお願い申しあげます。

2023年11月