テクニカルレポート79
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BRUKER製走査型白色干渉顕微鏡ContourGT-Xを用いた。測定によって得られた各樹脂基材のRaと新規プロセスと従来プロセスのピール強度の比較を図1に示す。測定の結果、Ra0.3µm程度の基材表面に対し、ABFGX92において約600gf/cm、ABFGX-T31において約500gf/cmと従来プロセスと同程度のピール強度が得られた。3.2Pd吸着量アルカップⓇMCAを用いた新規プロセスのPd吸着量の評価を行った。評価基材にはABFGX92、ABFGX-T31、電解銅箔積層板〔FR-4、日立化成(株)〕、処理工程アルカップⓇMDPを用いた従来プロセスアルカップⓇMCAを用いた新規プロセスデスミア(アップデスⓇ)膨潤MDS水洗○粗化MDE水洗○中和MDN水洗○乾燥○前処理(アルカップⓇ)クリーナーコンディショナーMSP-H湯洗○水洗○ソフトエッチングSPS/H2SO4水洗○酸洗H2SO4MCA/H2SO4水洗○プレディップMDP---アクチベーターMAT水洗○レデューサーMAB水洗○無電解銅めっきアクセレレーターMEL無電解銅めっきPEAV2水洗○乾燥○電気銅めっき酸性クリーナーMSC湯洗○水洗○酸洗H2SO4電気銅めっきETNorEVF水洗○乾燥○項目標準管理範囲アルカップⓇMCA10mL/L7~13mL/LH2SO4100g/L50~150g/L処理温度25℃20~30℃処理時間(浸漬時間)1分0.5~2分表1処理工程*---:処理なし,○:湯洗,水洗または乾燥を実施表2アルカップⓇMCAの使用条件UYEMURATECHNICALREPORTSNo.79.2020酸洗添加剤「アルカップⓇMCA」を用いた微細配線対応無電解銅めっきプロセスの紹介27

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